えーと、自分の予想を遥かに上回る素早さでこの日記を発見されてしまい、少々戸惑っているのだけれど、ソレはソレでホッとしてみたり。せっかく発見されたのだから、なぜ私がピカピカにハマッたかを書いてみたい。
あれは春になるかならないかの頃だと思う。その日は小物の撮影だった。依頼主さんによっては気にしないヒトもいるのだが、大抵の場合は撮影に際して「どのように撮れているか」を確認するためにポラを切る。で、依頼主さんのイメージに私の写真が合わないらしく、ひたすらダメ出しをくらって作業は深夜に及んだ。さすがに煮詰まってきたので、依頼主さんと休憩兼打ち合わせをするために近所のPot&Potにカレーを食べに行った。お互いに撮影がうまくいかない焦燥感から無言で食事をしていたのだけれど、BGMで「ウルトラメンゴ!!」が流れてきた。ただでさえイラついてる我々の周りを「めんごー、めんごー」と能天気に連呼する声が響き渡り、我々の怒りは爆発した。深夜のカレー屋でお互いを罵り、掴み合い寸前になった。もちろん、私はこの能天気な曲が悪いのだとその場の状況を理解し、「ウルトラメンゴ!!」を憎んだ。まだ曲名もグループ名も知らなかったが。
後日、TVアニメのOPをたまたま見かけて、ピカピカという名前を知った。
渋谷で我がソウルメイトとその部下のヒトと呑む。わがソウルメイトは自分的にアツくなっているものをいつも教えてくれるのだが、その日はピカピカというアイドルユニットの話だった。上記の件があってピカピカという言葉にイヤな感情がよぎったが、彼の話はいつも面白いし、なにかのヒントになる事ばかりなので、黙って聴いていた。私はアイドルに興味が無かったが、同じくアイドルに興味が無い部下のヒトがハマってると聞いて、なにげにちょっと気になりだした。
その後、5月頃。蒲田で再びソウルメイトと呑む。その日、彼は自分で撮影したピカピカのステージ写真を見せてくれた。清水さやかさまとの出会いはココだ。いや素晴らしい。私は神の存在を信じない。ゆえに神に付帯するさまざまな事象も信じない。だが、彼女の写真には明らかに翼が見えた。ルネサンスを体現するその完璧な肢体。陽光よりも眩しく月光よりも優しいその完璧な笑顔。私はライブに行くことを決意した。
その日は6月10日。GO!GO!LIVE vol.18 だ。四谷駅でJIM君と待ち合わせをする。JIM君を待っていると、昔のカノジョに激似のヒトをお見かけしたりして寿命を縮めた。
ライブの感想だが、清水さやかさまは素晴らしかった。他のみなさんも素晴らしかった。私は両親に聞かされた訓辞として「客が店主(店員)を育て、店主(店員)が客を育てる。そして、その双方が店を育てる。だから、客として店に行っても傍若無人な態度をとってはいけないし、だからといって店主(店員)を増長させてもいけない」というのがあるが、ライブインマジックの中はその理想に近かった。コレは素晴らしい。ライブそのものはライブハウスのライブにある「拙い感」「手作り感」に満ちていて「うーん、学芸会?」というのが正直な感想だった。だが、この感想は決してネガティヴな意味ではない。
前述したように、私はアイドルに興味が無い。よって、目に触れる事のできる唯一のアイドルは娘。だ。あのグループ(及び、その周辺)は計算づくの構成に溢れていて、過剰に感動を強要するように見うけられる。そして、追い立てる事によって置き去りにされる不安感を煽っているように私には見える。「おまえら、見ていたいんだろ? 手を変え、品を変え、感動させてやるよ。だから財布を俺に渡してついて来な」という、あざとさが私には透けて見える。
しかしピカピカは違う。もちろん、構成はある。計算はある。だが、誰かが敷いたレールの上を行くような操り人形ではない。ここが凄い。自分たちで考え、自分たちで演る。素晴らしいじゃないか? これにハマらずして、何にハマれば良い? こうして、いま私はピカピカにハマっている。
今日は職人さんの作業の流れを撮影する。「ストロボ焚くな」とか言う気難しい職人さんでなければ有難いなぁ。その後、小物の撮影。
職人さんはヤカンとかノーズコーンとかを作ってるヒトだった。気さくだった。小物は革製品だったのだけれど、テカり具合が納得いかなかった。出来あがりを見て今後の課題としよう。
あ、どうもはじめまして。パクられてこそ、本物の一人前と言うヒトもいますが、早くも私は一人前かぁ。まいったな(違う
懐かしい昔話だ(マテ
こちらでは初めまして。私はそのあざとさに呆れてモーヲタを辞めました(笑)